以下の文章はGBAの逆転裁判シリーズのネタばれです。
 
 
 
14歳 義姉勇希とともに狂言誘拐事件を起こす。

19歳 勇希を刺殺。

19歳 神乃木弁護士に毒を盛る。

20歳 成歩堂毒殺を企てる。

20歳 呑田を感電させ殺害。

なんというか・・・すごい人である。
どれもこれも詰めが甘くて、よく呑田殺害まで逮捕されなかったなと不思議だ。
ある意味とっても悪運の強い人だ。

それにしても14歳の時の狂言誘拐事件、なぜこんな事をしたのだろう。
もし金のためなら、尾並田に父親の経営する宝石店を強盗させればいい。
父親と義母が邪魔だというなら、強盗であらかた財産を奪っておいて、心中したかのように毒殺すれば済む事だ。
もし仮に誘拐事件の時に橋から飛び降りさせるのをあやめに押し付ける予定だったにしても、あやめの生死はともかくダイヤモンドまで行方不明になる可能性も高く危険極まりない。
まして本人が飛び込むだなんて・・・あまりに無謀だ。

そんな無謀な事件を起こしたが故に、次の犯罪に手を染める事になる。
罪に耐えられなくなった勇希の告白を避けるために殺害するまではいい。
・・・目撃者として証人になるなんてナニを考えているんだか。
黙っていれば脱獄した尾並田が疑われるのは目に見えている。
証人として出廷したために、次の犯罪を犯す事になる。

神乃木弁護士毒殺未遂事件。
ちなみの犯罪の中で一番無謀な事件だ。
人目の多い場所で被害者と2人で会って毒殺。
しかもその容器をたまたまその場にいた初対面の成歩堂に渡す。
同じ大学の成歩堂がその日その時間帯に裁判所へ来る事を予め調べた上での犯行なのか?
でも成歩堂は資料室で調べ物をしていただけで、何かの気まぐれで来ない可能性だってじゅうぶんある。(少なくともストーリー上では成歩堂は1人で調べ物をしていただけで約束があったような事は言っていない)
ではもし成歩堂がいなかったらどうするのか?
他の資料室にいた適当な人に渡すのだろうか?
・・・無理がある。
同じ大学の成歩堂だから「運命の出会い」が演出できたのであって、他の人間なら怪しまれるだけだ。
まして次の日の新聞で昨日自分がいた裁判所で毒殺(?)事件があった事を知り、19歳の女子大生が疑われているとしたら、普通の人間ならまず警察に行くと思う。
(これは成歩堂でも同じ事が言えるのだけど・・・まあ司法試験の準備で忙しくてろくに新聞も読んでいないのだろうw)
なら、どこかに捨てるとか・・・?
もっと無理だ。
半年前に尾並田が裁判所内で自殺した際に用いた毒入りのペンダントなので、一度は証拠品として調べを受けている。
これを持っていたのはちなみとすぐに分かり、即逮捕だろう。
成歩堂がいた事を知っていたのか知らなかったのかは分からないが、本当に無茶な犯行としか言いようがない。

で、成歩堂からあやめがペンダントを奪い返せないがために成歩堂殺害を企てる事になる。
本気で「馬鹿か?」と言いたい。
半年前と同じ様に呑田の所属する研究室から毒を盗む。
しかもそれを目撃される。
さらにその毒薬を風邪薬の中に入れる。
成功していたとしたら、間違いなく疑われるのはちなみだ。
成歩堂の身近な人間で毒薬(しかも特殊な毒薬)を手に入れる可能性がある人間。
普通に刺殺でも狙っておけばいいのに・・・。

成歩堂を毒殺しようと毒を盗んだために次の犯罪に手を染める。
呑田殺害事件だ。
こいつこそ毒殺にすればよかったのに。
電線が切れたら、他の学生が見に来るのは当たり前。
そんな時に感電死させたりしたら、成歩堂以外の学生にまで現場を見られてしまう可能性が高い。
突き飛ばされた呑田の後をつけて刺殺するなり、こっそり隙をうかがって何かに毒を混入させるなりして殺せば、疑われる可能性はあるけど、毒殺の場合学部内の人間の方が疑われる確率が高くなると思う。

「美柳ちなみ」という名前を捨ててでも(いやむしろ捨てるためにか?)手に入れたかった自由とお金。
「無久井里子」となって彼女は幸せだったのだろうか?
というか彼女にとっての幸せって何だったのだろう?
3−5であやめの振りをして「父への復讐」と言ったのは案外本音だったんじゃないかと思うと、少し気の毒にも思う。

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