はっきり言って、間に合わせで借りた本だった。
いつもなら図書館ではじっくり時間をとる私だけど、その日だけは時間がなく5巻完結ならこれでいいや(私の利用する図書館は5冊まで借りられる)と適当につかんで借りてきた代物。

家に帰ってきてから激しく後悔した。
「スカーレット」の部分だけに惹かれて(風と共に去りぬのような主人公だったらいいなあなんて……安直だ)「ウィザード」の方を見ていなかった〜っ!
しかもなんだ、この表紙は。
「海賊」?「女王」?
私の苦手なファンタジー……よね?

借りてきて7日間は読まずにいた。
でも家にある本はすでに何度も読んでしまったし、オンライン小説も気に入りの所は更新なし。
仕方ない、読むかと暇つぶしで読み始めた8日目(つまり昨日)
……今朝の5時までかかって5冊一揆読みしてしまった。

大筋の内容はありきたりって言えばありきたり。
財閥の後継者が一匹狼の犯罪者と結婚して、反対勢力をぶっつぶすっていうもの。
まあ今までにも何回も読んだようなストーリーだね。
でもキャラクターがすごく魅力的。
まずはジャスミン。
「女らしい」って言い方は嫌いだけど、この人ほど自分が女だという事を意識している人はいない。
女性に好かれるいい女っていいよなぁ。
次にジンジャー。
どこまでが演技でどこからが本気か。
プライドを持った格好いい女性って素敵だ。
(女性というには無理があるけど)ダイアナ。
こんな相棒がほしい!
本当にそれは「感情」じゃないの?と私も問い返したくなるほど「人間」的。
……けれどアポロンはカンベンしてほしいわ。
もちろん主人公のケリーもいいキャラだ。
ああいう過去で、現在は一匹狼だというのに何であんなに人扱いが上手いんだろ?
エリートも恋敵も女優も親衛隊もみーんな上手い事転がしちゃうのだから。(というように私には思えた)
こんなダンナは間違ってもいらないが、友達にほしい…かも。

作者の茅田先生曰く、「ハーレクインロマンス」を目指した小説らしいが、
「毎朝毎朝半自動的に作動するような代物に『でりけーと』などという表現を用いられても、我々女性としては非常に理解に苦しむんだ」
などと発言するヒロインがいるものでも「はーれくいん」というのだろうか……?
まあ、そういうヒロインだからこそ、面白いんだけどねw

SF苦手という人でも、そんなに抵抗なく読めると思います。
良かったら、読んでみて下さい。

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